2008年2月26日火曜日

「他の不明者も早く」 強制動員犠牲者の遺骨、帰国前に追悼 札幌

戦時中、朝鮮半島から強制動員され死亡した四人の遺骨が二十六日に韓国に帰るのを前に、追悼法要と記念フォーラムが二十四日、札幌市の本願寺札幌別院で開かれ、韓国からの遺族をはじめ市民ら約二百人が出席、犠牲者を弔った。
 市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」の主催。返還されるのは、戦時中に室蘭の製鉄所で働き、米軍の艦砲射撃の犠牲になった三人、赤平の炭鉱で死亡した一人の計四遺骨で、いずれも両市の寺が六十年以上にわたって安置。返還は同フォーラムや地元の市民らで実現。集会には室蘭で亡くなったは鄭英得(チョンヨンドク)さん=死亡時(16)=の実弟で、韓国慶尚南道の自営業、鄭相得(チョンサンドク)さん(60)も出席「兄は故郷に帰るが、それができない霊魂がまださまよっている」と、身元不明などで帰れない遺骨の早期返還を訴えた。
 四人の遺骨は両市の市民らが中心の訪韓団が二十六日に韓国に返還、二十八日に天安市の国立墓地に埋葬される。ソウルでは追悼法要やシンポジウムも予定されている。

(北海道新聞より引用)

2008年2月21日木曜日

JR江差線レール破断 11年前傷見逃す 超音波でも発見できず

渡島管内木古内町のJR江差線で二十日朝に見つかったレールの破断について、JR北海道は同日、札幌市の同社本社で記者会見し、原因は十一年前にレール表面の傷を補修した際に内部の傷を見逃し、それが大きくなって破断したと推定されるとし、陳謝した。同社函館支社は二十一日午前一時から江差線の破断地点で、破断部分を含むレール約七メートルを交換した。
 江差線のレール破断は二十日午前七時五分ごろ、江差線の札苅(さつかり)-木古内間で発生。継ぎ目板で補修し約二時間後に運転再開。すき間は幅二十ミリで、垂直方向に割れていた。破断したのは継ぎ目のない約二キロのロングレールで、一日八十六本通過し本州への貨物列車が半数を占める線路だ。
 JR北海道は一九九七年十一月に車両のスリップなどで表面にできた「空転傷」を切り取って合金で穴埋めした補修の際、内部に傷が残り、車両の加重の繰り返しなどで破断したと推定。この補修の後は、専用車両や手作業でそれぞれ年一回、レール内を超音波検査し、八日に一回、徒歩で目視検査も行ってきたが、予兆はなかったという。
 同社は、同様に空転傷を補修していた道内路線の約五百カ所を緊急点検する方針を示した。
 一方、昨年十二月二十一、二十七の両日に発生した千歳線のレール破断の原因について、同社は記者会見で、調査委託先の鉄道総合技術研究所(東京)の見解とあわせ、レール内の傷や亀裂が発達したためと特定した。
 今回の破断を含めた再発防止策として、同社は新年度、継ぎ目板補修した道内九十五地点のうち、運行頻度が高い札幌圏や特急路線のレール計十三キロを、本年度予算の倍額以上の四億円をかけ交換することを表明。さらに、社内約七百人の保線員の中から、百人を目標にレール点検の専門技術者を養成する研修を始めることも明らかにした。
 同社の菅原重光鉄道事業本部長は会見で「三回にわたり破断が連続し、利用者にご迷惑をおかけした」と陳謝した。
 同社のレール破断は、民営化した一九八七年以降二十三件起こり、二十日の江差線のようなスリップ傷が原因となった破断は二○○三年の函館線の一件のみ。江差線の破断レールは一九八五年に製造。千歳線で破断した二本は八八年、八九年製と、いずれも二十年前後使用されていた。

(北海道新聞より引用)

2008年2月15日金曜日

道産小麦が人気 外国産高騰で追い風、価格差が縮小 米粉も好評

輸入小麦の価格高騰を受け、道産小麦や道産米粉の引き合いが強まっている。小麦粉を外国産から道産に替えたイタリア料理店のほか、米粉製造の設備投資に乗り出す道内の製粉業者の動きも目立ってきた。外国産小麦との価格差が縮まってきたことで、味の良さや安全性の高さといった「道産ブランド」があらためて見直されている。
 東京都町田市のイタリア料理店「ルーチェ」では、ピザ約二十種類の生地に江別製粉(江別)の道産小麦粉を使う。三年前まではイタリア産小麦粉だったが、今ではすべて道産小麦粉に切り替えた。
 道産小麦「春よ恋」100%の生パスタをつくったのは、札幌市中央区の「イルピーノ」。昨夏から一般家庭向けにも発売。今月から日本航空子会社ジャルックスの通販カタログに採用され、順調に販路を広げている。
 都心の料理店やパン店を顧客にする東京の卸業者によると、パン向けの外国産小麦粉は二十五キロ四千円。道産のハルユタカは同五千円とまだ割高なものの、「一年で外国産が平均三割強も値上がりしたため、道産へ切り替えたいという相談が増えている」と話す。
 一方、小麦に代わる材料として注目度を高めているのが米粉だ。ここ二、三年の需要拡大に伴い、道内の製粉業者が相次ぎ設備投資を実施。米粉開発・製造のベンチャー企業、加藤粉体技術研究所(小樽)は約二億円を投じ、昨年十月に新工場を稼働させている。道内大手のツカモトミルズ(札幌)も二○○六年三月、道内最大級の米粉の大型微細製粉機を導入した。
 加藤粉体の商品は東京・銀座の高級洋菓子店がロールケーキの生地に採用しており、「小麦価格の上昇は追い風」と加藤進社長。
 ツカモトミルズも東洋水産のカップめんの材料として使われた実績を持ち、大手メーカーからの問い合わせが引きも切らない。
 輸入小麦の政府売り渡し価格は四月から30%値上げされる見通し。ツカモトミルズの鎌田英宏社長も「外国産はまだまだ高値基調にある」と話し、道産人気を下支えする気配はしばらく続きそうだ。

(北海道新聞より引用)

2008年2月9日土曜日

連覇に挑む バンタム級・帯広の岩崎 15日から全日本女子アマボクシング

女子アマチュアボクシングの第6回全日本大会が15日から3日間、道内では初めて札幌市北区体育館で行われる。バンタム級(51キロ超55キロ以下)で連覇を狙う帯広の会社員、岩崎友基子(30)=帯広松下電工=は「地元で優勝を」と意気込む。
 グローブを手にして7年目。最初はジムでボクササイズをしていたが、全国大会創設の話を聞いて「実際にやり合えるのは面白い」とボクシングに取り組んだ。
 椎間板(ついかんばん)ヘルニアを患い、両足がまひしたこともあったが、ボクシングのトレーニングがリハビリにもなって回復。4年前に全国大会出場を果たした。最初の2回は1回戦負けだったが、一昨年に準優勝。昨年ついに優勝を味わった。
 自動車部品の検査業務をしながら週4日、地元のジムでスパーリングやシャドーボクシングなど1回2時間の練習に取り組む。男子高校生選手を集めて行われる合宿にも参加し腕を上げてきた。
 右のストレートが武器という岩崎。しかし「攻め手に困ったら、そればかりになってしまう」のが課題という。昨年の決勝は判定で辛勝。しっかり勝ちきるために「左の使い方を磨いて、バランスの取れたボクシングをする」ことを、練習の主眼に置いている。
 合宿時などに指導する札工高定の清水正澄監督(60)は「相手によってカウンターや連打を使い分けられる」と高く評価している。
 「札幌は知人がたくさん見に来るので緊張します」と岩崎。連覇への障害は緊張感かと水を向けると「リングに上がっちゃえば大丈夫です」。笑いながらも力強く言い切った。

(北海道新聞より引用)

2008年2月3日日曜日

日本ハム 中田翔、さく越え連発 沖縄・名護でキャンプイン

プロ野球は一日、十二球団が国内で一斉にキャンプインし、北海道日本ハムは沖縄・名護市営球場で始動した。新たに指揮を執る梨田昌孝監督の下、パ・リーグ3連覇を目指して北海道移転5年目のシーズンへ走り始めた。  名護市の午前九時の気温は一五度。小雨も時折ぱらつく曇り空で肌寒く、球場の照明をつけてのキャンプスタートとなったが、選手たちは午前八時すぎから続々と球場入り。ランニングなどで体をほぐし、投手と内野手の連係プレーや、野手はフリー打撃などで汗を流した。梨田監督は「決意も新た? そうだね。雨に降られることなく、早め早めに調整していかないと」と話しながら、選手たちを見詰めた。  注目の高校出ルーキー、中田翔内野手は、やや硬い表情。キャンプ初日に「緊張しています。やったるぞ、という気持ちもあります」と話しながらグラウンドに入ったが、午後からのフリー打撃ではさく越えを連発、大物ぶりをアピールした。選手会長の金子誠内野手は「いい緊張感がある、シーズン終わった後に悔いはない、と言えるようなキャンプにしたい」と意気込みを見せた。また、コーチ兼任の中嶋聡捕手を除き野手最年長の稲葉篤紀外野手は「すがすがしい気持ち。若い選手も加わって、また新鮮な気持ちで臨める。またファンと一緒に戦って、てっぺんを目指します」と決意を語った。  名護でのキャンプは1軍が三月一日までで、オープン戦は名護で三月一日に横浜戦、同二日に北谷で中日戦を行い、三日に札幌に戻る。2軍は沖縄県国頭村で二月二十三日まで。

(北海道新聞より引用)